「空手道は漢のロマン?! 第一話」          「抜忍」さん作


どうも、抜忍です。
設定ではコミック5巻のキース辺りだと思ってください。
それではつたない文かと思いますがご賞味あれ。


空手道は漢のロマン?! 第一話


東京

「風雷流 忍法旋風!!」
「「わーーーっ!・・・ぐっ!」」
どこにでもある平和な夕方にどこにでもある商店街。
そこに一陣の風が吹き、男達5人が空に舞い、地に落ち、くぐもった声をあげた

「姫にナンパなぞ片腹痛いでござるぞ」
忍装束の少年が1人立っていた。
買い物に来た主婦、帰宅中の学生達が集まって来る。
今どき忍装束で忍法を使うなぞテレビだけの話かと思っていたから当然と言えば
当然だった。
その少年の名は風間 影虎 (かざま かげとら)と言って正真正銘の忍者だ。
忍者がなぜ東京に居るかと言えば、「お役目」用は仕事で来ていた。
「影虎。大丈夫?」
話は戻して、1人の小柄な少女が影虎に歩み寄る。
「姫。自分は大丈夫でござる」
姫と呼ばれた少女の名は藤堂 由姫 (とうどう ゆき)と言って影虎の主君になる。
由姫の家系は代々武術によって繁栄し、歴代の頭首は皆武術の達人であった。
しかし由姫は極度の運動オンチなので、影虎が武術指南に来たのだ。
更に話を戻します。
「怪我などされておられませぬか?」
「うん。私は大丈夫だけど・・・」
由姫は倒れてる人を見た。
「手加減しておいた故心配ないでござる」
「なら良いけど・・・」
辺りを見ると人だかりが出来ていた。
皆、「忍者だ」とか「本物かよ」とか騒いでいる。
そのなかに1人だけ異様な雰囲気な男が居た。
歳は影虎達と同じくらいだろう。
髮は短髪で顔は細かい傷がかなりある。
そして血走っていながらどこか楽しそうな目で影虎を見ていた。
その殺気に影虎も気付きその男と目があった。
(何者でござろう?隙がないでござるな)
その時
「「ふざけんな!コラァッ!!」」
影虎に吹きとばされた男達が息を吹き返し、角材やら鉄パイやらメリケンサック
等をもって襲い掛かって来た。
影虎はすぐに反応し、3人を蹴り倒したが、メリケンサックをつけた1人はすぐ
横に居た由姫に殴りかかる。
「姫っ!」
(手と足を刺せば!)
影虎が手裏剣を投げようとしたとき、ヤンキーはくの字に折れたと思うとその場
に倒れた。
そこに先程の男。
つまり謎の男が立っていた。
(今の動きは・・・何者でござるか)
「テメー、ケンカの相手が違うだろ。んで?お前はどうすんの?」
残ったヤンキー1人に男は不敵に微笑んだ。
「クソッタレ!」
ヤンキーは自分のバイクにまたがるとエンジンをふかす。
「死ねや!」
バイクが動いた瞬間に男はヤンキーの顔に飛び蹴りを叩きこんでいた。
その跳躍力は恐ろしい物で、影虎の胸辺りの高さまで跳んでいた。
「バイクってのは止まってるときと走り始めは大した脅威じゃないよ」
ヤンキーはもんどり打ってバイクからころげ落ちた。
「・・・よし。死んじゃいないな。おいアンタ大丈夫か?」
「え?あ、はい。大丈夫です」
不意に声を掛けられた由姫はあたふたと返事した。
そこに影虎が駈け寄る。
「姫!お怪我は?!」
「うん。大丈夫だよ」
「良かったでござる。感謝するでござるよ」
影虎は男と向かい合った。
「気にすんなよ。それに俺が動かなくてもアンタがやってたからどっちみち大丈
夫だったって」
「ふむ。して、お主・・・」
「ちょい待ち。ポリが来るぞ」
「「え?」」
耳をすませばパトカーのサイレンが聴こえた。
「今つかまんのは不味いな」
「逃げるでござる!・・・ていっ」
影虎は煙玉を地面に叩きつけた。
「姫、拙者の背中にお乗り下され」
「え?でも良いのかなぁ」
「今捕まったら停学かな?」
男が言うと由姫は影虎の背に乗った。
その瞬間に影虎は中に舞う。男もどさくさにまぎれて逃走。

公園
「ここまで来れば大丈夫でござろう」
「うん。ありがと。それより早く着替えた方が・・・」
影虎の姿は忍装束。なんともインパクトが強い。
「そうでござるな」
「やっと追いついた」
影虎が着替えようとした瞬間。
後で声がして、振り返るとさっきの男が肩で息をしながら歩いて来た。
「お前速すぎだろ」
由姫と影虎は顔を見合わした。
何故なら忍者のスピードに付いて来たからだ。
「お主も速いでござるな」
「足腰の鍛練は格闘技の基本だろ」
「やはりお主、空手家でござるな」
「へ〜。何でわかった?」
「先程の突きで何となくわかったでござるよ。左脚で地を蹴り、右脚で踏みこみ
ながら左手で相手の攻撃をさばくと同時に右で突く。
その動作を全て同時に一瞬でする。空手の基本型でござる」
「やるね〜。ただ間違いがある。その動きは所詮スポーツ空手の話だ。俺は実戦
空手を主にやっていてね。ただ突進力があるから奇襲用の物だ」
「お主の名は?」
「俺の名は飛鳥 拳(あすか けん)強くなるために修行中だ!」

つづく


あとがき

どうも〜やっと書くことが出来ました。
さてGの兄貴に続いて自分もゲストを登場させたいと思います。
風間 影虎さんです。
「・・・」
ん?どうした影?
「言訳はござらぬか?」
ん?何のかな?(汗
「・・・」(凝視)
えーっと・・・ごめんなさい。独りよがりな内容だと痛感です。
「それだけでござるか?」
え?
「飛鳥 拳について謝罪しなければならぬのではござらぬか?」
いや〜知ってる人居ないと思うよ?
「・・・」(凝視)
えーっと・・・ごめんなさい。飛鳥 拳とは空手バカ◯代のアニメ番主人公の名前
です。
本当に大好きなのでつい・・・・・・ごめんなさい
「まったく。しかもつづくでござるよ」
はい。取り敢えず掲示板の反響を見てから考えます。
「それが良いでござる。さて、自分は姫の元に戻るでござる。しからば御免!」
ふふふ・・・今に見てろ!いつか自分が藤堂家もしくは風雷をのっとってくれるわ!
ブスッ
ぐはぁ!なっ!吹き・・・矢・・だと


おわり



小説一覧へ

TOPへ