「空手道は漢のロマン?! 第四話」          「抜忍」さん作


影虎と握手をした後、飛鳥は由姫や影虎と空手や武術について色々と語り合い練習をしてそ日を終えた。
そして、その日の夜
離れの縁側で風呂上がりの飛鳥は一人ビールを片手に涼んでいた。
「・・・・・ふぅ」
冬の澄んだ夜空を見上げてビールをグイッと飲む。
その姿はどこからどう見てもオヤジそのままだった。
ちなみに未成年は酒飲むなよ〜(作者は飲む)
「ふむ・・・ここにいたでござるか」
「風間か」
影虎は飛鳥の横に腰を下ろし飛鳥のビールを見て
「飛鳥、お主まだ10と7でござろう。酒を飲むには早い歳でござるぞ」
「安心しろ。俺はとっくに元服迎えてるよ」 (昔で言う成人 15歳)
「いつの時代の話でござるか」
「それを言ったら、忍者のお前もそうやろ?それに・・」
飛鳥はぐいっとビールを飲み、
「お前も酒飲んでんだろ?」
「な、何を?!」
影虎は慌てて飛鳥を見て否定しようとした。
しかし飛鳥はニヤリと笑って、
「酒が隠してあったぜ?ありゃ〜相当、度数高けぇな」
そう、影虎は確かに度数の高い酒を隠し持っていた。
以前、その酒を由姫が飲んでひどい目に合ったため隠していたのだ。
「ぐっ!なぜそれを・・・・」
「ふっ、偶然たまたまだよ」
「・・・はぁ」
影虎はため息をつき、その姿を見て飛鳥は、
「不思議なもんだな〜」
「何がでござるか?」
影虎がキョトンとして聞き返した。
「何がって〜と・・・色々な」
(変な奴でござるな〜)
「なぁ、風間一緒に酒でもどうや?あんな酒持ってんだ、結構いける口だろ?」
飛鳥は影虎にコンビ二袋に入ったビールを見せた。
「拙者は遠慮するでござる」
「なんでぇ。ノリの悪い奴。良いさ、俺一人で飲んでるから」
飛鳥は再びビールをあおった。
その瞳はどこか哀愁が沸いてそれまでの飛鳥のギラギラした印象はなく、少し大人びて少し寂しそうに見えた。
影虎は黙ってそのまま部屋に入ってしまった。
飛鳥は何も言わす1本目のビールを飲み干し、「ふぅ」と息をつく。
「冷てぇ奴・・・しゃーねぇか」
そぅ、呟くと2本目の缶に手を伸ばそうとした時、
「誰が冷たい奴でござるか」
影虎はトックリを片手に立っていた。
「なんだ?」
「いや、たまには晩酌も悪くないと思っただけでござる」
飛鳥は意外そうな顔をしたが、すぐにふ、と笑ってビールのタブを開けた。
「拙者は異国の酒は好かぬ故自前の酒にするでござる」
っと影虎はお猪口に酒をつぎ、二人は酒を飲んだ。
「風間」
「何でござるか?」
「今思ったんだが、風間。お前って・・」
「・・・・」
影虎は飛鳥の言葉をじっときいていると
「風間。お前って、今オヤジっぽいよな」
「ブウッ!」
影虎は飲んでいた酒をつい吹いてしまった。
「なにを言うでござる!」
「しゃーねぇだろ!トックリにお猪口に酒ってオヤジやんけ」
「なればお主も風呂あがりに酒とは、オヤジくさいでござるぞ!」
「何を〜!」
「何でござる!」
二人は少しの間にらみ合うと
「・・・ぷっ、ははははは」
二人一緒に笑い出した。
「まぁ、結局俺ら二人がオヤジクセ〜んだな」
「そうでござるかな」
「・・・ホンマに不思議なもんやな〜」
「だから何がでざる」
「・・・・俺がこうしてることだよ」
「酒を飲んでる事でござるか?」
「ちゃうちゃう。俺が誰かと酒を飲んでる事やまだそうとは言えんが、友達ができたこと、そしてあの娘、藤堂だよ」
「姫でござるか?」
「あぁ、俺の心はいつも独りだった。俺自身が壁を作ってたしな。なのに気づけばいつか傍にいた」
「確かに、姫は不思議なお方でござる」
「まぁ,不思議っちゃ風間もそうやで?」
「?そうでござるか?」
「そうや。なんたって今時、忍者なんだからよ」
「それを言えばお主も今時、武者修行とは人のことは言えないでござるよ」
「お?言ってくれるやんけ」
いつしか飛鳥はビールを3本は空け、4本目に入り、影虎も5杯は飲んでいた。
「ところで風間〜」
「何でござる?」
影虎は酒を口に含んだ。
「お前、藤堂のことが好きやねんやろ?」
ブゥッ!
影虎はまた酒を噴出した。
「おぉ!ナイスリアクション!」
「ななな、何いってるでござる!」
「はっはっはっはっは〜!動揺しまくりやね〜」
「拙者と姫は主従の身!そのようなことは・・」
「わかってるって。んなことは。まぁ、大事なのは後悔のしないことやからな」
「だから!」
「はいはい。わかってるって言ってんだろ」
「まったく。いったい何いってるでござるか」
影虎はぶつぶつ言いながら酒をまたグイッと飲んだ。
「風間!」
「今度は何でござるか」
ちょっと拗ねたような顔した影虎に飛鳥はニッと笑って、
「ありがとよ」
「え?」
「なんでもね〜よ・・・・・ちと酔ったみたいだな。俺はもう寝るわ」
と飛鳥は4本目のビールを飲むと後始末をして立ち上がった。
「明日は遊びに誘われてるからな」
「そうでござるな」
「風間はどうする?」
「もちろん行くでござるよ」
「だよな。んじゃ俺は部屋に戻るわ」
「拙者はもぅしばしここにいるでござるよ」
「あいよ」
「あぁ、飛鳥!」
「ん?」
飛鳥は首だけ振り返った。
「拙者のことは下の名前で呼んでもらってかまわんでござる」
「・・・そうか」
飛鳥は視線を前に戻し
「じゃぁ、俺のことは拳で良いで。影虎」
「わかったでござる」
「じゃぁ、お休み。影虎」
「お休みでござる。拳」
飛鳥はそのまま部屋に入っていった。
表情は見えなかったが、とても穏やかなオーラが出ているように見えた。
影虎はお猪口の底に溜まった酒をグッと飲み夜空を見上げ、
「今宵の夜空はキレイでござるな」
そして屋根では子助が、
「キッ!」{男同士の友情だね〜}
など、遠い目をしていた。
そして藤堂家の由姫の自室では由姫が、
「今日は出番なかったな〜」
とぼやいていたりした。
明日が大変な1日となることも知らずに。


  続く


あとがき
ふぃ〜
やっとかけましたよ。
ってことで今夜は由姫ちゃん呼んでも話すことないし、飛鳥は寝たから影に来てもらいやした〜
「まったく。何でござるか?」
おおぅ!出てくるなり敵対してるかのような発言が飛び出たね〜
「お主が毎回、問題発言を繰り返してるからでござる」
ヴッ!痛いこと言うね〜
さて、馬鹿話はここまででなにか質問は?
「うむ今回の話について、これはなんでござるか?」
いや〜!ホンマはアクションにする予定やったんやけど、どうしてもこの話が書きたくてね〜
あ!べつにBLやないからね!(意味わからん人は知らんで良い)
「つまりは男の友情が書きたかったと?」
あたり〜!
「しかし最後の終わり方はなんでござる?」
まぁ、次回の話を見てくれれば良い話よ。
「次回があればの話でござろう?」
ヴッ!
「それに話の展開の仕方が、まるでキースの話と九条の話が合わさったような話ではござらんか」
ヴッ!それは痛い!
「しかしまぁ、応援してくれている読者にはちゃんと感謝いたすでござるぞ」
そりゃ〜もちのろん!
「なればよいが」
え〜っと、もしかすりゃ誤字や脱字があるかもしれんし、読みにくいかもしれません!
もしあったらすまんね〜
んじゃ!また掲示板に書いて下せ〜
「それでは、拙者はそろそろ戻って、明日に備えて寝るでござる。しからば御免!」
シュッ!
・・・・・・行ったか。
へ!ヤロ〜!なんでゲストの皆はGの兄貴と自分の時との差があるんだ?
まぁ、良い!奴が寝てる間に俺が仕留めてくれる!
さぁらに!その後、由姫ちゃんのとこに行ってこのマンガは俺が支配してくれるは〜!!
わはははははははは〜〜〜!!
ブスッ!
ぐふぅ!また吹き矢が!しかし!今宵の自分はこれ程度では倒れんぞ〜!倒れるわけにはいかん!いかんのだ〜!
ブスッ!ブスッ!ブスッ!ブシュッ!
まだまだ〜って、ブシュッ!?・・・・グハァ!!

 続く



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